佐渡遠征1日目 8月12日(金)


良くないスタート
遠征1日目


かなりの濁りなんですが・・・




今年もこの時期がやってきた。
自分とだいちさんとの間ではもう無言のままにここに来る事になっている。
そして、今年もTarakoが参加、3人合宿。
今年はかなり都合のいい宿を見つけることが出来た。
アクセス良好、門限なし、風呂の時間帯も釣り人向けだ。
事前の準備も今年はかなり良くできた。さぁ、後は釣るだけさね。

今年は夜釣りをメインに日程を組んだ。
4日目はあってないようなものという意識。
3日目の夜釣りまでが勝負どころという設定。
佐渡に行く数日前からこちらでかなり雨が降っているという話、おまけに行ってからも天気が良くない予報。
これがかなり心配だったが、心配しても釣りをするしかないので気持ちを切り替え、かの地に向かった。

佐渡に向かう洋上でかなりの雨となる。
こりゃ、まじで雨の中での釣りになりそうだ。
おまけにどうも体の調子がおかしい、前日から風邪薬を飲んではいたが、明らかに熱がでるような雰囲気になりつつあった。
天候といい、体調といいどうも芳しくない。一抹の不安を抱えながら佐渡島上陸。

幸い上陸後雨はほとんど降っていなかった。
降ってはいないものの、それまでにかなりの雨量があったようだ。
道々濁流と化した河川が目に飛び込む。
佐渡には小河川がかなりあるのだが、どの川も凄い。
崖からは滝のように水が噴出している場所もあるくらい。
河川の流れ込む先をみると、今まで見たことの無いような濁り具合の佐渡の海。
これは根魚にはかなりきついんではないかと。
体もなんだかポワポワしてきたしなぁ。

まず北を目指した。
夜に備えての下見のつもりだ。
ここもかなりの濁り。
厳しいかと思われたが、次第に状況が見えてきた。
どうも横方向には全面的に濁っているものの、それは見かけで、下層は澄んでいるようなのだ。

おそらくそういうことの影響だろう、魚が普段よりも近くによっている様子。
最初に反応をだしてきたのはワカシ。
濁りのため活性があがっているようだ。
今年の佐渡第一号はTarakoのワカシ。根魚狙いのワームに食ってきた。
となればひとまずこれを狙おうと自分も手を変えてみた。
やっぱりね、釣れそうな魚を釣っておきたいわけですよ。
まずワカシがヒット。その次も反応が続くが、竿が硬いためかうまくのらない。
そうこうしているうちにアジがヒットするようになった。
だいちさんは好調にアジ連発。型も25cm級まじり。
自分の方はバイトはけっこうあるが掛けられずに苦戦。

なかなか掛からない上に完全に熱っぽくなってきた。
自分の場合、喉が痛くなるパターンにはじまり熱がでる。
今は猛烈に喉が痛く、おまけに完全にフラフラ気味、喉がカラカラ。
こりゃ38℃コース。
これは重症だと思いつつ、ここまできて釣りをしないわけにいかないので、気力で勝負。

キジハタ・メバルに狙いを変えるがこれまた自分はうまく掛けられない。
メバルの反応だと思うのだが、掛かってもバレル。タックルがタックルなのでしかたないか。
とはいえ、4連続バラシ。
その後再度のワカシ狙いでも連続バラシ。
うわぁ、さすがにへこむなぁ。

ちょっとのつもりでやった場所だったが、思いのほか魚の反応があったのでけっこう時間をくった。
ちょいとムラソイを相手にしたり、Tarakoはヨロイメバルを釣ったりと最初の海の印象に比べるとましな反応だったかなと思う。

チェックインと夜釣りに向けての準備のため一旦宿へ。
いよいよこれからの時間帯が今日の本番である。
ここからが今年の課題ともいえる。
昨年の実績をとるかなどポイント選びに迷ったが、昨年まであまり釣りをしていないが、かなりのスペックと思われる場所に行ってみることにした。
雨具の下に長袖を着ても悪寒がするし、頭には冷えピタを貼っている最悪の状態で、今日の本戦にむかうことになった。

体調とは裏腹に海の状態は良好そうだ。
どう考えてもかなり魚はいそうである。
ついて早々だいちさんに本命と思われる魚がヒット。
キジハタかムラソイかというところだったが、あまりに早い展開に油断が原因でばらす。予期せぬヒットで、おそらく自分でも同じ状況だったろう。
それからすぐに再びだいちさんの竿をしなった。
さっきよりも良型のようだ。おそらくキジハタでないかと思われる。
が、これまたばらし。今度は細軸の針が伸ばされていた。ジグの釣りをしているとつい根掛りによる損失を考えてしまうが、この辺のバランスは難しい。

この2匹で物凄く期待感が高まったものの、さっきまでが嘘のような沈黙に陥った。
海藻帯があるのだが、この海藻、どうも見た目だけのようでタイミング的に良い状態でないらしい。
この手の海藻帯であればメバルがいてもおかしくないが、そのメバルすら反応をくれないのである。
それならここで勝負、という場所に行くもブイとロープが思った以上にきつく攻めきれず。
これがなければ十分に本命に出会えるだろう場所なんだろうが。
そういうこともあり極端に反応が少なかった。
ムラソイぐらいは・・・と思ったのだが。

この場所でまだ釣りをしていないエリアに勝負を託すことにした。
昨年の下見ではかなり良さそうと考えていた場所だ。
良さそうだが攻めきれるかどうかもわからなかった。
ただ、3人いることが強み。
それぞれが、それぞれの持ち味をだして釣りをすれば良い方法を見つけやすいのだ。

ヒットォォ。
最初の雄叫びはTarako。
今日はワカシ狙いからワームを使いもくもくと釣りをしていた。
ついにその真価を発揮というところか。
見事に今遠征1発目のキジハタをキャッチ。尺キジハタなり。
足元に近いところで喰った・・・ということはあそこが狙い目ってことか。

これで確実にキジハタの存在が確認された。
このエリアは間違いなく出せるという確証が持てた。
正直、もう体は限界に近かったが気力で釣りをした。
そんな努力が報われたのか、すぐに自分にもコッという小さめのバイト。
バシッとあわせをいれると、ズンッというキジハタ独特の手ごたえ。
うおっし、2抜け。
先程のTarakoのヒットした場所とはちぃと条件が違う。
むしろこういう反応の出方の方が展望が広がるか。
尺には届かなかったが、今日はもうこれでかなり満足。一仕事終えた心境だ。

一仕事終わったかと思ったが、それからバイトが続いた。
しかし、なかなか掛けられない。
中には明らかに本命の反応もあったのだが。距離がありすぎてうまく掛けられず、未熟なり。
5回目のアタリでようやくかけたのはムラソイ。
あぁ、さっき逃したキジハタを掛けときたかった。
元気な状態であればもう少し攻めの釣りができたんだろうが、自業自得。

さすがに体が限界になった。
別の場所に大きく移動して、今日最後の勝負ということになったのだが、自分は堤防に立てず。
なんせ立っているとフラフラして堤防に落ちそうな勢い、おまけに猛烈に体がだるい。
車の中で待機。

まだキジハタ釣果のなかっただいちさんが釣るまでって残業だったが、自分が廃人と化している間に見事に本命確保。おまけに尺越え。
本日はだいちさんのこの1匹で撤収が決定。
本来の予定では朝まで釣りってことだったんですがねぇ。面目ないっす。

3人ともキジハタが見れてひとまず初日は安心というところ。
明日は少しでも回復して今日の分を取り返したい。

初日終わってみれば・・・


まさかこんなに体調不良の初日なるとは。
ここ数ヶ月まともな風邪をひいてなかったのに、
いやはやチャンスに弱い。

圧倒的に昨年よりも釣果は激減。
ただ、明らかに狙いが変わっているのでその点はまったく問題なし。
自分の中では質の向上が感じられる。
一応キジハタの姿も見れたわけだし。

なかなかプランどおりの釣りは難しい。
つい反応のあった場所で粘ってしまう。
もう少し本命に向けた釣りをしないといけませんなぁ。


1日目釣果 : Mame ムラソイ3匹、キジハタ1匹、アジ1匹、ワカシ1匹、ハオコゼ1匹
     Tarako ムラソイ1匹、キジハタ1匹、ヨロイメバル1匹、ワカシ1匹

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